コウホネの栽培 2009年6月1日~
このページではコウホネの定植から開花、越冬等を取り上げています。
初夏に水辺を歩いていると水面に黄色い花が見られるようになり、「もうこんなに暖かくなったのか」と実感させられるものです。
同じ水生植物である蓮や睡蓮ほど派手さはありませんが、昔から日本に自生している馴染み深い水性植物で野趣に富む。本来は丈夫な植物ではありますが、難しい面もあり、以下に紹介する。
いわゆる普通のコウホネです。春に育ち始めてすぐに水上葉を展開する。最初の数枚は自生のため、縁がぎざぎざしている。
※写真は諏訪湖周辺に自生しているコウホネ。2012年5月29日撮影
コウホネ Nuphar japonicum
紅コウホネ Nuphar japonicum Ver.rubotinctum
姫コウホネ Nuphar subintegerrimum
解説(1)~(3)コウホネよりかなり小型。花も小さい。葉は円形に近い楕円形に切り込みが入る。水中葉、浮き葉、水上葉を展開する。
しばらく購入した株数しか育っていなかったので(増えなかったので)最近は真面目に管理しています。
草体は小さいが性質は丈夫。大きくならないので家庭で育てるには向いている。容器は小さくて、水深も浅くて大丈夫。
※水中葉と浮き葉だけで、水上葉を出さないタイプもあります。(4)参照。(1)~(3)(5)は水上葉を出すタイプ。(5)は斑入り種。
入手株の定植1・・・自生採取、水生植物専門店等の地堀株の場合
手順:(1)株の様子。(写真は紅コウホネの地堀株)浮き葉、水上葉、根が付いていて、根茎が長ければ活着する可能性が高い。
(2)容器に土を入れる。大体高さの1/4~1/3位。
この土は田土です。
(3)株を容器に入れ位置を決める。芽先方向にスペースがあるように置く。根がある場合は広げる。
(4)更に土を入れる。根が隠れるようにする。根茎が埋まってしまっても問題無い。
(5)水を静かに注ぎ入れる。
(6)株に水中葉や伸長中の葉が付いている場合は、それらの葉が完全に隠れるまで水を入れる。
(7)これ位入れれば大丈夫。浮き葉や水上葉は水上に出ていても問題無い。
(8)水を入れた後、株が水面に浮かんでしまった場合や根が少ない株の場合は、何らかの重りで固定する。写真では駄温鉢を置いている。この重りは最初の1~2ヶ月間、根が張るまで置いておく。その後取り出す。
今後の様子は、2009年8月1日以降に掲載。
入手株の定植2・・・熱帯魚店、水草レイアウト水槽向け水草ショップ等の地堀株 2012年5月3日~
解説:(1)品種は‘ナガバベニコウホネ’です。葉が細長く昆布のようです。熱帯魚通販店でよく見かけるものです。今まで何回(何年)も挑戦したものの1回も活着したことがありません。価格が安い割に活着させることが難しいものです。
(2)その理由は出荷元で根茎を短く切っていること、浮き葉、水上葉等が付いていないこと、根が少ないことが挙げられます。これは何らか意図としか思えません。この二株、特に右側は根茎が2cm程度しか付いていないため、活着したら奇跡の様なものです。
活着確率が非常に低い事が分かっていて何故今回購入したのかと言いますと、購入先にお願いして入荷後状態の良さそうな株を迅速に送ってもらうことが出来たからです。販売店で入荷後時間が経過すると葉が解けてきて草勢が弱まるためです。
(3)植えた容器は60cm水槽です。何故か・・・それは、そこにあったから・・・。さて、用土は田土を用意出来なかったため、他のコウホネが植わっていた用土を使い回したものです。それは田土ではなく鹿沼土等の粒状の土が混ざっていて陸上の植物が良く育ちそうな感じのものです。
(4)到着した株の第一印象は「水中葉しか付いてない・・・」と思っていたら浮き葉が付いていて、これなら何とかなるかもしれないと思わせた。
(5)ちなみに水中葉はご覧の通りです。
入手株の定植2のその後 2012年5月16日
解説:(1)状態の悪い株は植えて間もなく外葉(下葉)が溶けるように腐敗を始めます。(4)(5)がそうです。最初は葉の一部が溶けて、その後葉柄が腐り葉身が取れてしまう。これを繰り返し、徐々に葉数を減らして新芽しか残らない状態になったら、枯死は秒読みになる。
出荷元はこのすぐには枯れないけれど活着もしない事を分かっていてわざと根茎を短くして出荷しているとしか思えない。これが園芸店ならば不良品を売っているようなものです。
しかし、今回は水温が上昇してきてもそれほど腐敗が進んでいなくて、浮き葉が増えてきたので活着が期待される。(2)この浮き葉が緑色(3)に変われば安心感が増す。
入手株の定植2のその後 2012年6月1日
入手株の定植2のその後 2012年6月15日
解説:(1)(2)1日以降、過繁茂したアオミドロは取り除いてあります。その他行ったことは、状態が落ち着いたことから増し土しました。
定植時十分な量の土を準備出来なかったため、後で入れました。各写真鹿沼土の粒が確認できます。
写真では分かりませんが、根もだいぶ伸びていて、重しの鉢を取り除いても良い所まで来ています。
浮き葉が完全な緑色になったので、肥料を与えたいところです。しかし、今までの失敗を踏まえて、念のためもう少し様子を見ることにしました。
水は透明で水槽側面にも苔等は発生していません。このことからそれほど養分は含まれていないと考えられます。
(3)写真上部中央辺りに黒く短い糸状に見えるものはメダカの稚魚です。卵を浮かべておいたのが孵ったものです。少なく見積もって数十尾います。
この水槽では水を入れた後、自然にミジンコが発生していたためそれらが良い餌になったようです。孵化後しばらく餌を与えなかったのですが、徐々に大きく育っていましたから。これで夏場のボウフラ対策は万全です。
その他、葉に穴が目立ってきたことから、居着いていたモノアラガイを網ですくって駆除しました。
この後、水温の上昇でそれまで健全だった浮き葉も溶けるように無くなり、匍匐茎だけになり、その後それも黒色に変色し全てが終わりました。やはり裸苗は活着しなかった。ナガバベニコウホネ不活着伝説は続く・・・
2009年8月1日
解説:全ての株に先月肥料を与えています。(1)~(3)は大きな変化無し。(2)の水中で紅色に見えるのは水中葉で、よく目立つ。水槽内では茶色の葉を展開することが多い。
(4)は(3)の写真中央は花後の様子で実を付けている。開花後水没し鞘を膨らませていく。自然界ではこの後実った種子が花柄ごと倒れ、水中の地表で越冬し、その後発芽して増殖するが、この株では未確認。(5)は肥料が効いたことで大きな葉が水上に出てきている。今のところつぼみは見えていない。
2009年9月1日
解説:(1)このコウホネは根が回っていることや肥料を控えめなことから、大きく育っていない。そのせいか花も咲いていない。
(2)(3)以前与えた肥料の効果か久しぶりに花を咲かせた。旺盛には育っていないが状態は良い。
(4)我が家で最も生育が良いのはこの姫コウホネ。肥料の効果もあって箱一杯葉を展開している。そして花も付けている。花後は結実しているものが多い。草体が小さいので扱いやすい。
(5)肥料の効果で大きな水上葉を増やしている。苗が小さかった影響か、日当たりが悪いのか花は見られない。
2009年10月1日
2009年11月1日
2010年1月1日
2010年3月1日